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中古スマホを買うときに確認すること — 対面取引の10分

オンラインでは確認できないアカウントロック、会う前に済ませるネットワーク利用制限の照会、そしてその端末のブラウザで動く画面とタッチの検査。

最終確認 2026-09-01

すぐ開くこのガイドで使う検査ツール

中古のノートPCはたいてい宅配で届き、何日か手元に置けます。中古のスマートフォンは机越しに手渡され、使えるのは十分ほどです。

だから順番が効いてきます。取り返しのつかないものから片づけてください。ドット抜けは煩わしいだけですが、他人のアカウントが付いたままの端末はただの文鎮です。

いまその端末で読んでいるなら好都合です。以下の検査はすべてこのブラウザで動きます。

あとから直せない三つ

アカウントのロック。オンラインでは確認できません

これを飛ばすと、端末が使えないまま残ります。

iPhoneのアクティベーションロックは、端末を前の持ち主のAppleアカウントに縛ります。消去しても解決しません。セットアップで相手のパスワードを求められます。Appleが何をきっかけに有効になるか売り手側の外しかたを公開しています。

やっかいなのは、事前に確認する公式の手段がないことです。これができたシリアル番号の照会ページを、Appleは2017年1月に取り下げました。IMEIで「iCloudロック判定」を謳うサイトは今どれもAppleではなく、素性の知れない第三者に端末の識別情報を渡すことになります。

残る確実な方法は一つです。その場で端末を消去してもらい、セットアップをホーム画面まで進めること。ロックが残っていれば、セットアップは止まり、あなたが持っていないアカウントを求めます。これに応じない売り手は、それ自体が一つの情報です。

Androidも仕組みは同じですデバイスの保護(出荷時設定へのリセット保護、FRP)が前のGoogleアカウントを結びつけたままにします。確認方法も同じで、消去してホーム画面まで到達させることです。

数分かかるので、消去した状態で持ってきてもらうよう頼んでおくとよいです。

ネットワーク利用制限(赤ロム)

日本ではここが具体的です。各キャリアがネットワーク利用制限の状態をIMEIで照会できるページを公開していて、判定は三つです。

  • — 残債の清算が済んでいて、制限がかかる見込みがない
  • — 分割払いが継続中。将来 × になりうる
  • × — 制限中。そのままでは通信に使えません。いわゆる赤ロムです

IMEIは*#06#をダイヤルすれば表示されます。会う前にその端末を使う予定のキャリアの照会ページで確認してください。判定はその時点のスナップショットなので、一時間前に届け出があったものはまだ反映されません。

△ を買うかどうかは判断です。売り手が払いつづければ問題ありませんが、止まれば × になります。中古販売店の多くは赤ロム保証(購入後に × になったら返金や交換に応じる)を付けています。個人間の取引にそれはありません。

この仕組みは見直しの途中です。総務省は2024年4月、債務不履行を理由とするネットワーク利用制限を原則禁止する方針を示しました(端末の販売から4か月ほどの確認期間は例外)。報告書とガイドラインの改定を経て段階的に適用される予定なので、どこまで進んだかは購入前に各キャリアの最新の案内で確かめてください。

確認は会う前に。断るのは、机を挟むよりメッセージのほうがずっと簡単です。

残債とSIMロック

分割払いで買われた端末は、契約が売り手の名義のまま残ります。端末を持つ人が変わっても、契約は動きません。上のネットワーク利用制限が △ なのはこの状態です。

キャリアのアプリで残債の画面を見せてもらい、使う予定のない回線にロックされていないことも確認してください。

そのあと、ブラウザで動く検査

ここからは手元の端末が使えます。それぞれ一、二分です。

タッチがどこでも反応するか

これが最もよく隠れる不具合です。画面を交換した端末や落とした端末には、反応しない範囲や、誰も触っていないのに反応する範囲が残ります。

アプリをいくつか開いても見つかりません。いつも同じ慣れた場所しか触らないからです。上のタッチ検査は横4×縦5の20マスを並べ、届かなかったマスを埋まらないまま残します。

格子は画面全体ではなくページ内のパネルなので、隅の隅までは覆えません。端末を横向きにしてもう一度実行すると、画面の別の帯に格子がかかります。

端と隅に注意してください。交換したパネルは、たいていそこに継ぎ目が出ます。反応しない領域とゴーストタッチの見分けかたはタッチパネルの反応を確認する方法にあります。

単色にしたとき画面がどう見えるか

ドット抜け検査は画面を一色ずつ塗りつぶします。明るい部屋の明るいアプリ画面は、これを全部隠します。

  • 白の上の黒い点 → 常時消灯
  • 黒の上の明るい点 → 常時点灯
  • グレーの上の模様→ 焼き付き。ステータスバーやキーボードの輪郭が見えたら、相当使われています

いまのスマートフォンはほとんど有機ELなので、焼き付きは理論上の危険ではなく実際の危険です。探すべき形は焼き付き・残像の確認方法、点についてはドット抜けにあります。

明るい場所で会うなら、画面の一部を手で囲うだけでも見やすくなります。

スピーカーとマイク

スピーカー検査は左右を別々に鳴らします。スマートフォンは受話口と下端でスピーカーを分けているので、片方が死んでいても音楽を鳴らしているあいだは完全に消えてしまいます。

マイク検査は、話しているあいだ入力レベルが動けば十分です。通話用と録音用でマイクを使い分ける端末があるので、実際に一度電話をかけるほうがより確実です。

ブラウザにわからないこと

バッテリーの状態。iPhoneは 設定 → バッテリー → バッテリーの状態に最大容量のパーセントが出ます。Androidはメーカーによって差があり、まったく表示しないものもあります。どちらにせよ、売り手に目の前で開いてもらう必要があります。

充電と端子。挿して、実際に充電が進むことを確認してください。ケーブルを揺らして途切れるなら、端子が摩耗しています。

カメラ。標準のカメラアプリを開き、背面・前面・超広角を順に切り替えてください。ピントが定まらないこと、画面のもやや点に注意します。

外装の状態。ねじに工具の跡がある、フレームとガラスの隙間が均一でない、画面の色が少しおかしい — どれも過去の修理の痕跡です。水濡れ反応シールの位置は機種によって違います。

その日の夜に

家に着いたらもう一つ。自分のアカウントでサインインして、消去が本物だったか確認してください。前の持ち主のアカウントが残っていると、あとから遠隔でロックされることがあります。設定に並んでいるアカウントを一つずつ見てください。

逆に、自分が売る側なら、消去する前に自分のアカウントを外してください。順番が逆だと、買い手が同じ問題を引き継ぎます。順番は売る前・譲る前の初期化と個人情報の消し方にあります。

短くまとめると

会う前にIMEIでネットワーク利用制限を照会する。机の前では、端末を消去してセットアップをホーム画面まで進める — これが唯一確実なアカウントロックの確認です。そのあとタッチを一面なぞり、単色を出し、スピーカーを左右とも鳴らす。十分です。

ノートPCは別の一覧が要ります。中古ノートPCを買うときに確認することへ。新品として売られたものがそうでなさそうなら、新品のはずががリセットできない記録を扱っています。