前の画面がうっすら残っていると、たいてい「焼き付き」と呼ばれます。その多くは焼き付きではなく、週末までには消えています。まれに本物のこともあり、そのときは明るい文書に隠れて誰も気づきません。
この二つを見分けることが、ここでの仕事のすべてです。ドット抜けのガイドが点を、光漏れのガイドが面の明るさの均一さを扱うのに対して、こちらは形を扱います。かつて画面にあった何かの形をした跡のことです。
別々の二つのもの
残像(画像の焼き付き残り)は一時的です。一つの画像を長く出したあと別のものに切り替えると、薄い像が残ります。数分から、ときには数日で消えます。液晶でも有機ELでも起こります。
焼き付きは永久的です。画素そのものが劣化していて、同じ信号を受けても隣の画素と同じ出力を出せなくなっています。光る材料が消耗する現象なので、焼き付きは本質的に有機EL(OLED)の現象です。液晶の画素は別にあるバックライトの前のシャッターであって、そういう摩耗のしかたはしません。
ですから「液晶のノートPCが焼き付いた」は、たいてい別の三つのどれかです。いずれ消える残像、液晶層の圧迫痕、あるいは最初からあった輝度ムラです。
この区別は言葉遊びではなく実務的なものです。対応が正反対だからです。残像は待てば報われます。焼き付きは待つあいだに悪化します。
白では隠れるものが、グレーでは見える
上のツールは画面を六色の単色で塗りつぶします。ドット抜けを探すためのものですが、同じ画面がこの用途にも、違う順番で使えます。
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焼き付きに使いたいのはこの画面です。六色のうち二番目のグレーで、上の表示が今どこにいるかを教えてくれます。
グレーから始めてください。焼き付きは中間の明るさで最もよく見えます。白は明るすぎて数パーセントの差が飲み込まれ、黒では何も見えません。グレーは、わずかな差が形として読める位置にあります。
次に白で、斑と全体の均一さを見ます。
そのあと赤・緑・青を個別に。副画素は消耗の速さが違います。有機ELでは青の発光材料の寿命が最も短いので、白では見えない模様が青の画面ではっきり出ることがあります。白の画面で止めないでください。
大きく効くことが二つあります。部屋の明かりを落とすこと。パネルが自分の顔と背後の窓を映し返さないように。そして先に画面を拭くこと。乾いた汚れと焼き付きはグレーの画面で驚くほど似て見えますが、片方は拭けば取れます。
形が正体を教える
焼き付きはでたらめな場所には出ません。明るい何かが非常に長いあいだ静止していた場所に出ます。グレーの画面で、まずこれらの位置を見てください。
- 上部のステータスバー。時計、電池、電波
- 下部のタスクバーやDock。個々のアイコンがまだ読めることもあります
- 画面キーボードの領域。スマートフォンやタブレットでよくあります
- ゲームの体力バーやミニマップ、放送のロゴや下部の帯
- Androidのナビゲーションバー
跡がこれらのどれかと重なるなら、焼き付きの可能性が高いです。輪郭のはっきりしない柔らかい斑なら、結論を出す前に輝度ムラか圧迫による損傷を見てください。
新しい機器に跡があるとき
先週買った機器のグレー画面にタスクバーの輪郭が出ているなら、それをつけたのはあなたではありません。数時間の使用でこうはなりません。
疑うべきは二つです。店頭の展示機で、同じデモを何か月も流していたもの。あるいは返品・再生品が新品として売られたもの。どちらも販売店に持ち出す価値があり、どちらも一か月後より初日のほうがずっと話が早いです。
機器が届いた日にグレー画面を出す理由がこれです。初日の日付入りの写真が、「最初からこうだったのか」という問いに決着をつけます。それがないと、そのやりとりはまず自分に有利には進みません。
まだ申し立てない
模様が見つかったら、この順で一連の手順を踏んでください。
まず記録し、それから待つ。グレー画面を撮影して日付を控え、それから数日、意識して画面の使いかたを変えます。明るいウィンドウを動かす、タスクバーを自動的に隠す設定にする、何時間も静止させない。残像はその期間で薄れます。消えたならパネルは正常で、返品を一つ節約したことになります。
数日後もまったく同じなら、それは焼き付きです。動かなかったことを示す日付入りの写真が二枚ある状態で、写真一枚と主張だけよりずっと強い立場です。
多くの有機EL機器にはピクセルリフレッシュやパネルリフレッシュという処理があり、画面を消したあいだに数分から一時間かけて消耗のばらつきを補正します。残像の段階では役に立ちます。すでに劣化した画素を元に戻すことはできません。
これから起きにくくする
有機ELのパネルなら、次の習慣が、画面がきれいなままでいられる時間にはっきり効きます。
- 必要な明るさで使い、それ以上は上げない。消耗の速さは明るさに強く比例します。常時最大が最悪の条件です。
- タスクバーやDockを自動的に隠す。常に同じ位置にある要素を消す、最も直接的な方法です。
- 画面が消えるまでの時間を短くする。誰もいない部屋に静止した内容を映しつづける時間は、思うより早く積み上がります。
- ダークモードは有機ELでは本当に効きます。黒い画素は消灯していて劣化しないからです。液晶ではパネルの寿命に差は出ません。
この確認でわからないこと
単色画面でやっていることはすべて目による相対比較です。絶対的な輝度の値も、色がどれだけずれたかの測定もありません。「左上が周りより暗い」というところまでで、それが保証の基準を超えるかどうかはメーカーの判断です。
焼き付きの保証範囲は、ほかの保証条件よりばらつきが大きいところです。消耗として一律に除外するところもあれば、一定期間内は対象にするところもあります。実際に買った製品の保証書を確認してください。別の型番についての掲示板の書き込みではなく。
